こんにちは、リファクタリング大好きなミノ駆動です。
2021年10月22日、23日に開催されたKaigi on Rails 2021にて、弊社READYFORはGoldスポンサーとしてスポンサーブースに参画しました。
オンラインブースで来場者を呼び集めるために各社試行錯誤している中、弊社のブースにかなり来場者が集まったので、どのような工夫をしたのか本記事に記していきます。
会場はオンライン
コロナ感染の懸念から、Kaigi on Rails 2021はオンライン開催となりました。 企業ブースもオンライン会場サービスreBakoを用いたものになりました。
会場にログインすると、参加者がアイコン表示されます。
reBakoは、アイコンを動かしてバーチャル会場を見て回ったり、席に着座すると同席者とビデオチャットできたり、近くに行くと聞き耳を立てることができます。
オンラインでの難しさ
さてイベント当日、オンライン会場に来場者が続々とログインしてきました。しかし、しばらくその場に留まって、どのブースにもほとんど全く人が来ない…という状況でした。
従来の物理的なオフラインイベントと違って、オンラインイベントでどうすればいいのか、ブース運営側も来場者側も勝手がよく分からない、といった状況だったのではと推察します。
「設計」テーマ全推しでアピール
そんな中、我々READYFORは、ソフトウェア設計をテーマに相談や意見交換するテーブルを特別に設けて対応しました。
READYFORはサービス開始から約10年が経過し、システムに相当な技術的負債が蓄積しています。今後スピーディーにサービス拡大するための負債解消が目下取り組むべき重要課題となっております。
私はこの負債の問題解決のためにお誘いを受け、2021年4月にREADYFORにジョインしました。そして現在、リファクタリングを含む設計的な様々なテコ入れをしています。
私自身、設計技術記事を執筆していたり、様々な登壇経験がありますので(最近ではDXDay、デブサミなど)、設計に関する様々なお話や相談できるものと考え、設計全推しのテーブルを用意しました。
reBakoは、ビデオチャット用のテーブルにテキスト表示できる仕様です。下記画像のように、設計トークができる旨のテキストを貼り、周囲にアピールしました。
どんな集まり具合だったのか
前述の通り、イベントの開場直後は、それこそ弊ブースにもほとんど全く人が来ませんでした。 しかし登壇スピーチの休憩時間に、1人立ち寄って設計の話し合いが始まると、雪だるま式に周囲にどんどん立ち聞きする来場者が増えていきました。
スクショがこれしかなかったので恐縮ですが、多いときは下記ツイートに匹敵するぐらい集まりました。耳のアイコンは立ち聞き中であることを示しています。
これが盛況な質疑応答の姿…ッ 🥺 #kaigionrails https://t.co/weMmfaPvTT pic.twitter.com/1lNYBFG34C
— Kakutani Shintaro (@kakutani) 2021年10月23日
ビデオチャットでの設計のお話は、大いに盛り上がりました。また、立ち聞きされてる方の中から会話の参加者を募ったりもしました。
話し合った内容としては、以下の相談や技術紹介が多かったと記憶しています。
- 巨大化複雑化したRailsアプリを、設計的にどうテコ入れして変更容易性を向上させるか
- Railsにドメイン駆動設計を導入するための設計上の観点
- 新人エンジニアの設計スキル育成方法
- 設計効果を高めるための 乳化 の推進
reBakoの全体チャットでも、次のような感想をいただけました。
集客をさらに増やす工夫
イベント開催中は、各社の登壇発表と、間をはさんで休憩時間が交互するスケジュールだったので、登壇発表中はブースの人が減って、休憩時間中はまた人が来てくれて、の繰り返しでした。
いったん人が引くと、次の休憩時間に再度お客さんを集めるのが大変でした。しかし1人でもビデオチャットに参加してくれると、周囲に立ち聞きする方が増えることを運営しながら学んだので、1人来てくれたら即座にreBakoの全体チャットや招待機能を使って呼び込みを行いました。
ブース参画メンバーで臨機応変にPDCAをまわしながら、READYFORのプレゼンスを十分に示せたと、手応えを感じています。
学び
オンラインイベントは、オフラインに比べ勝手が分からない、情報量が少ない点は否めないと思います。
一方で、来場者の皆さんはそれぞれ何かしら目的や興味を持って来場されていると思います。どういった期待感からイベントに来場されているのかを考え、期待に沿う内容、関心をそそるような、興味を惹くテーマを用意し、少ない情報量ながらも特徴のある情報を可視化したり周知することが、オンラインで集客する上で重要だと、学びを得ました。
今後イベントでやりたいこと
我が国では2021年10月現在、コロナワクチン接種率向上の甲斐もあって、感染状況が落ち着きつつあります。来年のKaigi on Railsは再びオフラインで開催できるかもしれません。
今回弊ブースは設計をテーマに据えて盛り上げ、成果を得ました。今後もしオフラインで開催できるようになったならば、今回の教訓をベースに、たとえばホワイトボードを用意してクラス図を描きながら設計の意見交換をしたり、来場者の前でペアプロを実施して、弊社がどのようなエンジニアリングをしているかをプレゼンできればと思った次第です。