こんにちは、コーポレートエンジニアの佐々木です。
READYFORでは、社内コミュニケーションツールとして「Slack」を採用しています。
Slackのチャンネル運用についても活用の方法を社内に発信しており、その一部をご紹介します。
パブリックチャンネルでのオープンなコミュニケーション
Slackでのコミュニケーションは、基本的にパブリックチャンネルでのやりとりを推奨しており、チャンネル数も400件以上あります。
パブリックチャンネルの参加は自由で、退出も自由です。チャンネルの作成は自由ですが、運用が変わった時点で見直しを行い、使わなくなったチャンネルはアーカイブすることを促しています。
また、使われなくなったチャンネルについても、3ヶ月投稿がないチャンネルはアーカイブされるようにしています。
READYFORでは、Slackのチャンネルを大きく4つに分類しています。
全社チャンネル
部門・チームチャンネル
組織横断チャンネル
システム通知チャンネル
全社チャンネルはメンションの使い方に注意
全メンバーがチャンネルに入っていることを前提とした通知・コミュニケーションが行われるチャンネルです。このチャンネルは、社内の全員へ通知がされるということから、チャンネル数を少なくし、発信の方法にも注意を払っています。
#all-announcement
は、人事・評価制度の改定、経費精算方法の変更など、全メンバーにインプットがなされないと業務影響を及ぼす可能性がある情報が投稿されます#all-general
は、サービス・プロダクトのアップデート情報や朝会の議事録など、全メンバーが把握することを推奨する情報が投稿されます
チャンネルへの投稿は、即時性を求めない場合メンションは付けない方が、落ち着いて読まれる可能性が高くなります。 @here
や @channel
など、たくさんメンションがされると、通知に反応してメッセージを開き、中身がしっかり読まれないケースが増えます。その結果、お願いしたいことが実行されなくなってしまうことに繋がります。また、他の重要な情報が流れないよう、簡潔に要旨を絞った投稿とすることも大切です。
部門・チームチャンネルは情報を受け取るべきメンバーごとに
部門やチームのメンバー内でコミュニケーションが行われるチャンネルです。それぞれ共通の略称を細かく決めて、接頭辞につけてチャンネルを作成しています。
部門・チームのチャンネルは、レスポンスしやすいよう、所属部門の細かなユニットなど情報を受け取るべきメンバーごとでのチャンネル作成を推奨しています。また、同じメンバーでのやりとりは同じチャンネルとして、出来るだけコンテキストごとに細かくチャンネルを分けない方が、チャンネルの切り替えも少なく、コミュニケーションがとりやすくなります。
- READYFORで使われている部門略称例
略称 | 部門 |
---|---|
dev | 開発 |
pr | 広報 |
legal | 法務・コンプライアンス |
- チームチャンネルの様子
業務外のコミュニケーションも組織横断チャンネルで
組織横断チャンネルは、他部門への要望・依頼等 、組織を横断するコミュニケーションを行うチャンネルです。
Slackでは、チャンネルをアルファベット順に並べることができるため、他部門へのリクエストを行うチャンネルの接頭辞を #req-
に統一して、明確にチーム内のコミュニケーションと分けることで、投稿するチャンネルを迷いにくくしています。
また、社内イベントなど、部門やチームを超えて有志のメンバーが集まってコミュニケーションをとりたい時にもチャンネルを活用しています。
表記方法 | 用途 | チャンネル例 |
---|---|---|
req-[〇〇] | 他部門への作業依頼・要望等を行う | req-corpsys |
pj-[〇〇] | 部門・チームには紐づかない一時的な社内の人の集まり | pj-忘年会2019 |
grp-[〇〇] | 部門・チームには紐づかない恒久的な社内の人の集まり | #grp-onboarding |
また、業務外の雑談的なコミュニケーションもとても活発です。 #enjoy-[〇〇]
チャンネルには、趣味や共通の話題、学びを深めたい分野ごとにチャンネルがあります。
#times-[name]
チャンネルでは、個人が自由に想ったことを発信しています。そこでの話題が派生して、業務に繋がることもあります。
表記方法 | 用途 | 備考 |
---|---|---|
times- | 個人のやっていること(分報、日報)、気づきなど | |
enjoy- | 楽しいチャンネル・業務以外の話をしたいとき 学ぶ系はenjoy-study-XX |
システム通知チャンネルは、用途や情報の優先度に応じて
Slack以外のツールやサービスと連携して、システム通知を行うチャンネルです。チームごとに、用途や情報の優先度に応じて、通知されるチャンネルを分けるなどしています。また、全社で利用しているツールとも連携していて、業務の中で発生する通知に気付きやすいようにしています。
全社員任意のシステム通知は、
#[システム名]
部門固有のシステム通知は、
#<部門略称>-[システム名]
これまでは?
以前は、LINE、Facebook、メール、Slack等で社内コミュニケーションを取っていたため、情報が混在していました。2019年4月ごろに、社内コミュニケーションツールをSlackに一本化し、チャンネル名の命名規則をつくるなどして運用を開始しました。
その後、組織拡大に伴い、やりとりされる情報量も社内で扱われる情報の種類も増えてきたことから、チャンネル数も指数関数的に増加傾向にありました。そんな中、Slackでのコミュニケーションに対して、社内でいくつか問題が起り始めました。
そこで、改めて個々人が「必要な情報が優先してインプットされる状態」となり、その上で「必要なときには欲しい情報が取りにいける状態」を目指し、Slackのチャンネル活用の方法を見直しました。
まとめ
READYFORではこのようなチャンネル整理で、Slackを活用しています!
日常的なコミュニケーションは、組織のフェーズや文化によっても常に変化していきますが、ストレスなく円滑なコミュニケーションが行えるよう、情報を受け取る側も、情報を発信する側も、お互いに配慮しあえるルールがあるといいですね。