こちらの記事はREADYFOR Advent Calendar 2020の18日目の記事です。
READYFORでプロダクトマネージャーをしている @laura_ko です。2019年2月にREADYFORに入社してからプロダクトの改善を進めており、直近ではクラウドファングのプロジェクトを立ち上げ支援を募る方々向けのプロダクトを担当しています。
クラウドファンディングサービスを提供するREADYFORとしては、2020年は予期しない形で大きな変化が起こった年となり、たくさんの方にプロジェクトを立ち上げ・支援していただくことができました。また、プロダクト開発・エンジニアリング組織も成長を続けており、チームの体制を大きく拡大できた年になりました。
この記事では、組織が拡大し、プロダクトを使ってくださる方が増える中で、プロダクトマネージャーという役割について改めて感じたことを振り返ります。
プロダクトマネージャーの役割とおもしろさ
私はプロダクトマネージャーのおもしろさは「風呂敷を広げること」・「風呂敷を畳むこと」どちらもできるところだと感じています。
どんなプロダクトにしていくのか、どんな方に使っていただくのか、ビジョンを考えることができること。実際にそれを実現できること、プロダクトを使っていただいた反応を得ることができること、プロダクトによって生み出した価値をユーザーの方から教えていただけること。
すべてプロダクトマネージャーだけでできることではなく、エンジニア・デザイナーと一緒にチームで進めていくことですが、その中でプロダクトマネージャーという役割を担うことはとてもおもしろい仕事だと感じています。
ただ一方で、それぞれ観点が異なることが多く、意識的に頭を切り替えることや、バランスをとる難しさもあります。
「風呂敷を広げる」ときに気をつけること
「風呂敷を広げる」とき、プロダクトのビジョンとは?どういった価値を提供していくべきか?検討する時に気をつけることは下記のような点です。
- ユーザーの方の声を聞き、代弁すること
ビジネス上価値のある形に落とし込むことはもちろん大事で難しいことですが、まずは誰のどんな課題を解決すべきか、を起点にすること。 また、その過程で、ユーザーの方の声を聞き、代弁できるようになること。大きな風呂敷を広げようとすればする程、プロダクトマネージャーが「ユーザーの声を代弁している」と社内で認められることも大事だと感じます。
- 風呂敷を思いっきり広げてみること
その時に担っている役割や分担にもよりますが、プロダクトマネージャーは業務範囲が広くなりがちではないでしょうか。特にプロダクト開発を実際に進めていく業務をしていると、実現するときの難しさも分かっているので風呂敷を広げながらも畳むときのことを考えてしまうことも…。ただしそれでは大きな価値は生み出せないので、一度思い切って風呂敷を大きく広げてみることも大事だと感じます。
「風呂敷を畳む」ときに気をつけること
「風呂敷を畳む」こと、プロダクトのビジョンを実際に実現していく時に気をつけていることは下記のような点です。
- 折衷案に逃げず、圧倒的にいい選択肢を探すこと
解決しようとした課題に対し、ユーザーの方や社内の関係者の要望がある場合・意思決定に合意してもらう必要がある場合・トレードオフが発生する場合…などは、間を取って折衷案を取ることが簡単な場合もあります。ただし、決してただの調整役にならず、とはいえまた新たな課題や負債を生み出さないよう、圧倒的にいい決断は何か?という問いを諦めずにしていくことが大事だと感じます。
- チームの中で良いプレッシャーを保ち、こだわりを捨てないこと
仕様を決めるだけでも、理想に対して工数や現状の仕様などのバランスをとって決めていく必要があることが多いと思います。そんな時に、心理的安全性を保ちながらも、いい意味でエンジニア・デザイナーとお互いにプレッシャーをかけ合う存在であることで、良いアウトプットを生み出せるようにしていくことに繋がるのではないでしょうか。
1つ1つは小さい意思決定だとしても、プロダクトマネージャーとして何かを実現する時には意思決定が積み重なるもの。これによって最終的なプロダクトによるUX・提供価値が変わってくる、こだわりが詰まる・腕の見せどころだなと感じています。
そして単純にチームで一緒に1つのものを作っていく過程って楽しいですよね。
リソース配分や業務の分担
風呂敷を畳むこと・広げることはそれぞれ気をつけることが違うだけでなく、どちらにもしっかりリソースを割くことができているか?というのも大事な観点ではないでしょうか。 どんなプロダクト機能の開発にどうリソースを割くか検討が必要なのと同じように、プロダクトマネージャーの業務の中でも将来のことを考えていくこと・実現に向けてプロジェクトを推進していくこと、それぞれのリソース配分が大事だと感じます。
プロダクトマネージャーという役割は1つのリリースに対しても幅広い業務を持っていることが多いので、1人で全てを担うことは難しいですが、社内にいるプロダクトマネージャー全体として、チームの中で風呂敷を広げること・畳むことにバランスよくリソースを配分できているかを定期的にチェックしていけると、偏りに気づくことができるかもしれません。
READYFORでも、組織の拡大に伴ってプロダクトマネージャーも増えてきており、それぞれどのように業務を分担していくかというのがこれからのチャレンジになってきています。PMM・PdMという形で分担をしている会社もあると思いますが、READYFORでも最適な形を見つけていく2021年になりそうです。
- 同じようにプロダクトマネージャーの役割や業務分担を考えられているプロダクトマネージャーの方
- READYFORのプロダクトビジョンやプロダクト開発に関心を持ってくださるエンジニア・デザイナーの方
がもしいらっしゃったらお話しできると嬉しいです!ぜひお気軽にTwitterのDMやカジュアル面談などでご連絡いただければと思います。
明日はバックエンドエンジニアの斉藤さんの記事です。お楽しみに!
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